2016年4月7日木曜日

ZOMBIE-4months creation 公演終了のご挨拶+舞台写真公開!!!

もう先月となりますが、ZOMBIE-4months creation、無事全日程を終了致しました。

ところで、このような形で一つの公演を行ったのは事務局にとって初めての経験であり、沢山の反省と収穫と感謝がありました。
一番の収穫は、非常にタイトな日程での創作であったにも拘らず、2作品共に素晴らしいものとなり、お越し頂いたお客様の声、当日アンケートやSNS等のWEB上でも、賛否含め色々な意味でとても興味深い反響を頂いたことです(ちなみにtwitterでの感想まとめはこちら⇒http://togetter.com/li/952890)。早速の再演希望もちらほら耳にします(!)。

それも講師の1人である筒井さん、4か月に渡って本当に粘り強く喰らいついてくれた参加者の皆様、そして2作品を強力にバックアップしてくれたスタッフの皆様、会場である芸術創造館の皆様、そしてご来場頂いたお客様、気にかけて頂いた方々、皆様のお蔭です。色々ありますが今後とも、C.T.T.大阪事務局を宜しくお願い致します。
そして、本当にありがとうございました!!!!!

…というわけで舞台写真をアップします。
ご覧頂いた方は作品を思い出しながら、観ることが叶わなかった方は写真を通して作品を想像しながら、お楽しみ下さいませ。

約4か月と短い期間ではありましたが、このZOMBIE企画が、今後の関西現代演劇界を担っていくであろう若い才能たちが出会い交流するはじまりの場として、何とか機能することが出来たのであれば幸いです。

またどこかでお会いしましょう。

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■作品① 『人となり』

構成・演出:伊藤拓也

出演:出村弘美

伊藤拓也の世界初演/新作 — ひとは生きながら何かを選び何かを捨て続ける。それは俳優も同じこと。俳優という選択をした時、俳優は何を捨てたのか。もしかしたら、何かを捨てずに隠し持っていることもあるのでしょうか。この仮説を出発点に、一人の俳優の存在を内から外から照らし出します。演じることと生きることを等価に扱い、ひと一人の大きさと小ささの中に、ささやかな劇があらわれる。ドキュメントと夢が混じった、代え難いひとり舞台 — ひとはとるに足らない小ささだけど、まわりにひとがくっついて、めんどうな大きさになった。























■作品② 『Action and Presentation 

演出・構成・テキスト:筒井潤 (dracom)

出演・構成・テキスト:荒川諒也 浦長瀬舞 鎌田菜都実 楠 海緒 佐々木峻一 シンドウミチル 杉本奈月 藤田和広 前田愛美

私たちが日々の営みの中で意識的に、あるいは無意識的に行っている表現(=演技)を、日夜演技力の向上に励む若い俳優たちがユーモアを交えながら解析していくという試み。演出家の筒井潤にとっても過去に無かったタイプの演劇作品となる。この上演を通して、掴みどころのない俳優という仕事と、私たちの日常生活の不確かさ、さらには現代社会が抱える複雑な諸問題がほんの少しだけ整理されて、今までよりかは見やすくなればという希望を持って挑む。
図らずもポストドラマ演劇がより細分化されていって以降の、ドキュメンタリー演劇やレクチャーパフォーマンスの手法、そして最近の舞台芸術作品から見受けられる同時代性、政治性、アレゴリーなどのキーワード群に対して一気に返答するアンサー・ソングならぬアンサー・パフォーマンスでもある。

参考文献『行為と演技 日常生活における自己呈示』(E・ゴッフマン)、『限界芸術論』(鶴見俊輔)、『大阪で闘った朝鮮戦争 吹田枚方事件の青春群像』(西村秀樹)、『戦後史の空白を埋める 朝鮮戦争と吹田・枚方事件』(脇田憲一)

                                   

撮影:小嶋謙介

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